2014年1月9日木曜日

海賊とよばれた男

百田尚樹さんの傑作 「海賊とよばれた男」


2013年の終わりに出会うべくして出会った一冊でした。

2013年は世界的にも、個々にも様々な変化に満ちた一年でした。
そして更なる激動へ向かっていく2014年。
各国、各企業、各分野で動きが活性化していく中、その動きをどう一点に集約し、次の段階へともっていくのか。

変化を進化、発展へと導くにはが不可欠です。

力とは繋がりであり、方向性だと言えます。

問題だらけの現代社会を突破するにはとてつもない力が必要です。
それは一人だけでは無理ですし、方向性が一致していなければ到達できません。
けれど欧米が創った資本主義によって個別分離化が進み、一人ひとりの判断基準が複雑になりすぎ、社会全体が混沌としています。
個々の本当の力も、集団の力も発揮することが難しく、何をどうしたらよいのかさっぱりわからないのが現状です。
そんな現状を突破する鍵が「海賊とよばれた男」にあると感じました。

痛烈に感じたのが、意志の力です。

全ては意志から始まっているのですね。
この本を読んで、今の時代がこれほどまでに豊かになった背景に、どれだけの意志があったのだろうと改めて感じました。

もっとわかってからやるよ
現状が整ったら
自分はまだまだだから
それって本当にできるの?

そんな言葉をよく聞きます。
私自身、無意識にそんな風に思ってしまっていることがあります。
でもそれって永遠にゴールに到達しないのですよね。
到達する道は先にできているものではなく、自ら歩いて創っていくものだから。
だから先に決断がなければ、達成する道も、手段も見えてきません。

意志を持って決断をした時に初めて観える道が、未来があるのですね。


出光佐三さん(作品の中では国岡鐵造)は常に意志から出発していました。
だからこそ誰もが考え得なかった、成し得なかったことができたのだと思います。

そして進む道について徹底的に調べるのです。
どの道がいいか、土の性質、草の種類、天候、他の人たちの動き、等々。
出光佐三さんはとことん石油の実験を独自に行い、他の石油組織の動きを調べ、世界の動向に目を光らせていました。
自らの商品に対する知識、プライド、緻密な戦略は必須ですね。

意志をもって決断するにしてもどんなアイデンティティでするかによって決断のレベルが変わってきます。


普段の自分の行動範囲内の自分なのか
会社、組織全体が自分なのか
国が自分なのか
世界が自分なのか
時代が自分なのか

どこまでを自分と思い、どんなアイデンティティを確立するのかによって観え方が全く変わってきます。

戦後、誰もが日々生きながらえることに必死だった時に、出光佐三さんは常に日本全体のことを考え、更に世界までも視野に入れていました。
今のようにネットもなく、テレビも満足にない時代でそれは驚異的なことです。

出光佐三さんは多くの功績を残された方ですが、何を成し得たのかと言えば、

意志を持って道を創った方だと、私はそんな風な表現が思い浮かびました。


敗戦から復興への道
社員一人ひとりが幸せ、感動して生きる道
イラン国民の誇りを取り戻す道
国、人種を超えた人との繋がりの道
日本の石油業界活性化への道

人の心に消えることのない道を創ったからこそあれ程に多くの人たちが、通常では考えられないような投資や援助をしたのだと私は思います。

そして道を創った人には同時に責任が発生します。
自らの半世紀を振り返って、出光佐三さんは、

「本当に苦しかった」

と述べられました。
ひたすら戦い続けた半世紀。
何度も今度こそもう無理だと諦めかけても挫折するわけにはいかなかったのは、
共に道を歩んできた人たちの想いを背負っていたからではないでしょうか。
自分に繋がった人たちを思えば、行かざるをえない、進むしかない道があったのではないかと、そう思います。

人類始まって500万年間、今もなお一日たりとて争いのない日はありません。
争い、戦いとは破壊と創造でもあるので、進化・発展には必要なものです。
けれどもう血や涙、悲しみ、苦しみに満ちた戦いは終わりにしたい。
先人たちが諦めずここまで戦ってきてくれたからこそ、今度こそ愛と平和の戦いをしたい。

愛と平和の戦いに必要なものは悟りです。

全ての差を取った=悟りから新しく再構築すること。

その悟りの科学化に成功したのが観術です。

量子力学と相対性理論を統合させ、宗教・哲学の迷走を終わりにさせる認識技術。
次の時代を創る新しい教育であり、新しい経済・産業の根幹となるものです。

今の時代に少しでも疑問を持つなら、観術に出会って確かめてみてほしいと心から思います。
今までの時代に感謝と畏敬の念を持って決別し、愛と平和の戦いで誰もが今この瞬間ベストな生き方を実践できる時代を創っていく。
そんなパイオニアとして生きる道は、最高に楽しく感動に溢れる道ですね。

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