新年あけましておめでとうございます。
いよいよ2015年がスタートしましたね。
皆さんはいかがお過ごしですか?
年末年始はバタバタと過ごしてしまい、ゆっくり振り返る間がありませんでした。
2015年への思いは改めてまとめるとして、
今日はお家で観た”終戦のエンペラー”ついて書きたいと思います。
以前から観たいと思っていた”終戦のエンペラー”
きっかけは知り合いから、天皇制の話を聞いたことでした。
天皇は日本人にとって神のような存在だった。
その天皇が終戦時に国の象徴として扱われたことを日本人が受け入れたのはすごいことだと。
これは私にはピンときませんでした。
日本人は天皇に対して好意的だなと思いますが、神とか崇拝とは程遠く、
天皇が人として国の象徴になることが苦痛な理由がよくわかりませんでした。
私だけでなく、戦争を経験していない現代人の多くがそうだと思います。
終戦の時に何があったか、どんな概念だったのかを知るのに、
”終戦のエンペラー”がいいと勧められました。
映画を観て、歴史に詳しくない私が全てを分かったわけではもちろんないですが、
2000年間、脈々と受け継がれる天皇の重さが垣間見えたと思います。
天皇の意味、役割も時代や周りとの関係性によって変わってくる。
その中で、国を思い、世界を思い、
次の方向性へと決断を下してきた天皇の深さ、強さを感じました。
それは時として、過去を切ることにもなり、当然過去の延長を望む人々に反することもあります。
大きすぎる責任の中、全てを切っても、それを超える進化への道を選択できるのは、
言葉に表しようのないものがあります。
そしてこの映画を通して日本の精神性についても改めて思うところがありました。
明治維新でもあったように、終戦の時も日本は全国民が一丸となって、大きな決断を受け入れました。
集団がこれほどの決断をできることは歴史上なかなかないと思います。
戦後、西洋の真似をして発展してきた日本。
優しい気質の日本は表では白黒はっきりつかない建前が多いです。
しかし、その裏には抜身の真剣のような鋭い武士道精神が根付いています。
西洋文明が行き詰まりを見せる中、
時代が、この裏に眠っている武士道精神の目覚めの時を待っていると感じます。
どんな歴史意志、人々の思い、決断の上に今の生き方があるのか、
その一端を知った映画でした。
2015年をスタートするのにいい映画を観れたなと思います。
今年もよろしくお願いします。