2013年2月26日火曜日

B1 EXIBITION!!

B1 EXIBITIONに行ってきましたー。
時にはゲイジュツ方面の心も養わないと(笑)
けれどホントに行ってよかったです!

デザインはコミュニケーションツールである

会場にいらっしゃった方に教えていただきました。

本来、デザインとはテーマありきで創られる。
そのテーマをいかに見る人に訴えるか。
製品など、発信したい何かがあり、それをデザインとして表現する。
発信する側と受け取る側の架け橋となるのがデザインであり、まさしくコミュニケーションツールそのもの。
その点、絵画は自由である。
テーマも目的もなく、個人の自由意志で描かれる。
何を描くも、どんな手法を使うかも個人の責任となる。

なるほど〜でした!
一言で"アート"といっても、その役割は様々なのですね。
今回のB1 EXIBITIONは、改めてデザイン本来の"美"を追求する目的で開催されたそうです。

最近のデザインは飾り過ぎていて本来の美しさを失っているのではないか。
今一度、原点に立ち戻って、デザインの"美"を見つめ直そう。

"原点に帰る"
最近よく聞く言葉のような気がします。
特に福島の大地震以降、その動きが大きくなっているように感じます。
より便利な、より発達した、より豊かな生き方を求めて、走り続けてきた社会。
そして今、私達はどこにいるのでしょうか。
どこへ向かえばいいのでしょうか。
道を見失っている現代。
今一度、深く、深く、深く、原点に帰る時がきているのではないでしょうか。
出発点まで帰った時、現代を超える新しい社会を創造する道が見えてきます。
デザインの分野でも、どの分野でも往くべき道は同じなのですね。

色んな気付きのある出会いでした!
これがタダで開催されているのだから贅沢〜。
また行きたいと思います!










2013年2月17日日曜日

共同体の時代

これからは共同体の時代になるのは間違いありません。
今までも共同体を創ってきましたが、これからの共同体は全く質が変わってきます。

時代の流れを大きくみると今は産業社会といえます。
いやいや情報知識社会だよ、と言う方もいらっしゃるかもしれません。
今の情報知識社会とは、メモリ機能のことを指します。
人がしたこと、言ったことなどを機械に記憶させるだけです
そしてあと数年で機械の能力は人間の5感覚と脳を超えるでしょう。
人間は完全に労働から解放されます。

その時、果たして私たち人間は何をもって生きていくのでしょうか。

どんな人間になって何をすればよいのでしょうか?

だって記憶でも技術でも機械にかなわないのです。
一個人の能力で競うのは不可能です。
機械にできなくて人間にできること。
それは""を活かすことではないでしょうか。
人と人の"間"、人と物の"間"、組織と組織の"間"、国と国の"間"、人と自然環境の"間"・・・

つまり、どんな関係性、つながりを創っていくのかということです。

この"間"を創り育てることは機械には不可能です。
では、この"間"を創建していくにはどんな"情報"が必要でしょうか。
それぞれがどんなポジションにいて、どんな関係性をもっているのか。
それが"情報"です。

これからの情報知識社会とは、このポジションと関係性を解析、構築していくことです。

それによって強固で柔軟な共同体が創建できるのです。
その時こそ個々の能力が花開く百花繚乱の時代となるでしょう。

2013年2月11日月曜日

医療の変革の時

医療が発展・発達していく中、多くの命が救われ、難病もどんどん治療する術が見つかってきました。
しかし、同時にいくつもの歪みも生み出してきました。
今回は薬剤師として働く中、進化してきた医療の歪みについて感じるところを具体的に綴ってみたいと思います。

医療が発展・発達していく中、”薬”という分野が独立し、薬剤師が誕生しました。
”薬”は薬学という大きな分野を確立し、同時に人の病態から、生死から切り離されてしまったのです。
その結果、薬剤師は薬の効果はわかっても、患者さんの病態から薬を選ぶ能力が養われなくなりました。

医療が発展・発達していく中、各分野の成長は目覚ましく、より専門性が発揮されています。
それと同時に、専門分野しか診ず、疾患毎に各診療科を回していくようになりました。
しかし、患者さんの体は一つです。
心と体は循環しており、全ては繋がっています。
ある患者さんが、高血圧になり、癌になり、ヘルニアになっても、全ては繋がっており、原因は一つなのです。
疾患は表面化した結果体でしかありません。
それを忘れ、目の前の結果体をどうにかすることに終始しているのが今の医療です。

医療が発展・発達していく中、様々な職種が生まれました。
医師、看護師、薬剤師のみならず、放射線技師、臨床工学士など多岐にわたっています。
そしてその各分野が別個に機能しているのが多くの病院の体制です。
近年はチーム医療が推奨され、各職種の垣根は徐々に取り払われてきていますが、まだほんのごく一部です。

医療が発展・発達していく中、生死が何なのか、健康が何なのか、という根本問題は今だ明確になっていません。
技術の進化に人の心が追いつかず、命が長くなってもどう生きてどう死んでいけばいいのかがわからないのが現状です。
生きることにも死ぬことにも不安が募るばかりなのです。

医療の進化は本当に多くの命を救い、文化文明の発展に寄与してきました。
今やiPS細胞の開発にまできています。
しかし、この画期的な開発を活かすには人の心が追いついていないのです。
今までの発展・発達パターンではもう限界であることに気づいている医療者が増えています。

生死が何なのか、健康が何なのか、この命題が万人に理解できる論理が成立した時、初めて真に必要な医療が何なのかが医療者も患者もわかるのです。


医療は大きな変革の時に来ています。
それは乃ち生き方・死に方の変革の時が来ているということです。
一人ひとりが明確に自らの生き方・死に方を創造していく時代がもうそこまで来ているのです。

2013年2月7日木曜日

イチ薬剤師のつぶやき


医療において薬剤師の役割は何なのか。どういった医療を展開し、その中でどんなポジショをもつ薬剤師を創っていけばいいのか。

私が薬剤師として働き始めてからもうすぐ6年が経とうとしています。
日々、そんな疑問が私の中で大きく膨らんでいきます。

薬剤師は当然ながら医師が処方する薬に問題がないかをチェックし、必要であれば変更を依頼します。

様々な患者さんに出会い、疾患に出会い、薬に出会ってきました。
けれど、私は一度としてこの薬が、この患者さん、この疾患に必要であると自信をもって提案したことはありません

それは単に私の勉強不足もあるでしょう。

しかし、私はこの患者さんの病態を知らない、生活を知らない、他の医療者との関係性を知らない、生き方を知らない。

そんな中でどうしてこの薬があなたに必要ですと確信をもって言えるでしょう。
私が不真面目なのでも、特殊なケースでもないのです。
こうしたわからないことだらけで患者さんの元へ薬の説明に行き、治療に参画しているのが多くの薬剤師の実態です。
ふざけるなとおっしゃるかもしれません。
もっと学べとおっしゃるかもしれま
確かにその通りです。
しかし、それが極めて困難なくらい今の医療、医療体制はカオスなのです

薬学部が6年制になるなど、薬剤師はここ数年特に大きく変化してきています。
しかし、どんな薬剤師を創っていくのか明確なビジョンをもっている大学も病院も国もありません。

薬剤師には方向性がないのです。医療には方向性がないのです。人の生き方・死に方には方向性がないのです。

まるで飛んでいる矢のようです。
どこから来て、どこにいて、どこへ向かうか全く見えない状態。
この状態では病気も永遠になくなりません。
自らの意志をもって、明確に方向性をもった矢になる時がきているのです。


次回は薬剤師、医療の具体的な現状について語りたいと思います。