2013年1月29日火曜日

医道へ

”「真の」医療者をめざして”を読み、ブログを書かずにはいられませんでした。
畑地美妃先生の意志が痛いほどに伝わってきて、涙があふれそうでした。

医療が何のか、
生死が何なのか、
人間が何なのか、


あきらめず追求し続け、ついに新しい”医道”への道を語っておられます。

私自身、薬剤師という同じ医療者として日々疑問が止みません。
医療者も患者自身も、生き方・死に方がわかっていない中、何のためにどのような医療を提供したらよいのでしょうか。
生き方をどう創っていくのか、そのために医療をどう使うのかが、医療の役割であると思います。
しかし、治療をすることが目的になり、本来の生き方・死に方が置き去りにされてしまっているのが現状です。

西洋医療、東洋医療、あらゆるジャンルの治療法があります。
しかし、どの分野でも明確な治療法はなく、行き詰っています。
それら全てを統合し、バージョンアップさせる時が来ているのです。
畑地先生は全統合をした”医道”を明確に観ておられます。

畑地先生は何か特殊な力を持っているわけでもなく、
ただどこまでも真剣に患者と向き合い、自分と向き合い、いのちと向き合ってこられています。
目に見える事象や形に囚われず、人間の可能性を心から信じておられました。
そして追求した先に、生死のメカニズムを明確に理解し得た時、
信じる心は確信へと変わっていかれました。

”人間とはこんなものではないはずだ”

畑地先生の声が聞こえてくるようです。

”治療は患者と相対した時から始まっている”
畑地先生はそう述べておられます。
医療者が出会う相手は病気ではなく、患者です。
そして患者が出会うのも、治療ではなく医療者です。
そのことを忘れ、”病気”というフィルターをかけて出会っているのです。

今、ようやく医療とは何なのかを見直す段階にきています。
本当に病気がなくなっていく”医道”への道が始まっているのです。



次回は薬剤師から見た医療について語ります。

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