2015年1月12日月曜日

恨魂の涙

波打つ岸辺に立ち
海の向こうのあなたを見つめる
そんな朝を幾度迎えただろう

瞬く星を見上げ
同じ空を見ているあなたを想う
そんな夜を幾度過ごしただろう

大陸のエネルギーの結晶であるあなた
詩を愛する豊かな感性
論理鋭く冴える知性
心震えるような熱情

かつてあなたとヒトツになった時、
自分の半身が帰ってきたような
深い安堵と喜びが私を満たした

陸と海のエネルギーがヒトツになって
新しい世界が胎動し始めていた時、

しかし、東から来た巨大な風に
私は倒れ
あなたは二つに断ち切られた

あなたが切られた痛みは、私の痛み
あなたが流した血涙は、私の血涙
あなたの恨魂は、私の恨魂

必ず
必ず迎えに行く

再びヒトツとなるために

私たちの恨魂を世界に爆発させ
新しい時代を誕生させるために

だから今はもう
海は見ない
夜空を見上げはしない

只々、あなたとの未来だけを観るのだ

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