2015年8月6日木曜日

ロボットだったらよかったのに

先日、25歳のワカモノ2人と、40~50歳の女性2人の5人で話していました。

キャラが濃いメンバーばかりで、異色メンバーだったけど、
不思議と調和がとれて盛り上がるから面白いですね。

話す中で、年長ペアと年少ペアがお互いのジェネレーションギャップにびっくり。
私も今の25歳のワカモノの現状をリアルに聞いて胸に差し迫るものがありました。

今のワカモノたちがどれほど感情を奪われ、考える力を奪われ、
気力や情熱を奪われているのか。

25歳はちょうど絶対評価が始まった頃。
絶対評価とは聞こえがいいけど、実際はクラスの先生の独断になってしまうのだそうです。
どんなにテストの点数がよくても、
クラスの先生が非行とみなすことや、気に入らないと成績が落ちてしまう。
だから生徒たちは先生の機嫌を損ねないよう荒立てず、
気に入られるよういい子に無難に振舞う習性がついてしまうんだと、話していました。

バブルが崩壊し、明るい時代を見たことがない世代。
希望ある未来をイメージできない世代。

とにかく穏便に。
目立たず、出すぎず、和からはみでず。
熱くなると冷ややかに見られる。

感情を抑えるとかではなく、感情そのものを奪われてしまった。
自分が何を感じているのかもわからない。
感情を出すことがどういうことかもわからない。

情報は溢れ、相対比較の対象は増える中で、
自信のもてるものもなく、やりたいことがわからず、
自分の存在意味も価値も感じられない。

とにかく周りに合わせて、笑顔をつくる。
言われた通りにやる。
周りが提示する”正しい”と言われることをただこなす。

大人たちも今の時代に何を教え育てたらいいのかわからない。
だから企業側は優秀な子をとろうと必死になる。
できる子とできない子の知識格差は広がるばかり。

”いっそロボットだったらよかったのにって思ってました”

ワカモノの1人がそう言いました。


敗戦後、日本は徹底的に負けました。

天皇を中心に立て、大東亜共栄圏創建の誇りを全て奪われた日本。
軍国主義の問題もあったし、責任を取るべきことは諸々あったけれど。
GHQによって日本人が骨抜きにされていく様をただ眺めるしかなかった。
どれほど悔しく、悲痛な叫びを飲み込んできたのでしょうか。
そしてそんな飲み込んだ想いを共有することができないまま。。。

バブル世代は、頂点から一気に奈落へと突き落とされ、
やり続けることで成長してきたパターンを変えることもできず。
新しい発展方向が見えないままただ走り続けてきた。

バブル世代だった年長ペアは、
自分たちも感情を押し殺してきたと言っていました。

バブル崩壊後、バブルの時代を知らない世代へと移行する中、
どんどん資本主義の奴隷と化していく日本。
そして世代間の疎通も取れないまま、分かり合えない諦めが蓄積されていく。
一時の遊びや買い物で、幻のような幸せを感じるだけになっていく。
そんな時代の移り行く様を見つめていた私の世代。

そして、1億総ロボット化へと着実に進んでいる今。

考えず、
感じず、
自らの言葉がなく、
自らの意志がなく、
自他に興味がなく、
ただただ機械的条件反射で生きていく。

これが人間か!?
これが日本か!?

敗戦後70年。
日本はまだ殺され続けている。

これは日本だけの問題ではありません。
今の資本主義社会が続く中では、どの国も多かれ少なかれ起こりうる問題です。

だからこそ今、日本から目覚めたい。
敗戦後70年の痛みも超えて、
72億人の痛みも抱きしめることができるのが本当の大和の心だから。

一緒に話していたワカモノ2人はまさしく希望そのものでした。
そんな人をどんどん増やしていきたいです。


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