遠き西の大地に
揺るぎなくそびえ立つ門を
私は知っている
西を覆う巨大な力にも
屈することがなかった偉大なる門
その門からは今なお
尊厳を叫ぶ声なき声が
こだまし続ける
西の門に呼応して
東の果て、大和の門が振動する
歴史文明よ、聞けと
大和の門から尊厳の声が響き渡る
しかし
さらに膨らんだ西の巨大な力は
容赦なく、声をかき消す
大和の門は東の海深くに眠り
声なき声を発し続ける
長きに渡り、東西の門から
声なき声が満ち満ちていく
敷きつめられた声の隙間から
たった一点
新たな道が歓喜の声とともに迸る
待って
待って
待ち続けた
この時を
道を歩みながら
高らかに語ろう
私たちの物語を
雄大に語ろう
未来への希望を
恐れるものは何もない
祝福の声が私たちに降り注ぐだけ
ともに語ろう
この道の向こう側まで
ともに
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