2015年2月11日水曜日

社会に出てみると

今日、春から社会人になる学生さんに会いました。
社会人になることは、ワクワクよりも不安の方が強いそうです。
会社っていくら説明会とかに行っても、実際に入ってみないとわからないことが多々あります。

私が初めて薬剤師として勤めた病院の職場は、まるで封建主義社会でした。
タイムスリップしたかのような。

上司と直接口をきける人は限られており、
命令が絶対で、自分の考え、意見は不要でした。
みんな上司の顔色を伺い、戦々恐々としている毎日。

一番つらかったのは一緒にがんばって働いている仲間であるはずの職場の人に対して、
いつ裏切られるかわからないという不信があることでした。
上司の権力を前に、いつ手のひらを翻されるかわからない。
仲間を信じられないことが、とてもとても哀しかった。

家族とも会話もできないくらいに神経が張りつめ、
一歩先も見えず、真っ暗な中をぐるぐる回っているような日々。

気づけば、毎日
”死んでしまいたい”
と思い、
周りに対しては
”死んでしまえ”
と思っていました。

まるで生きながら腐っていくような感覚。

私生活もボロボロになって、もう無理!と一大決心して、転職しました。

次に勤めたのは、民主主義社会でした。

自分で考えて、周りに相談して、意見を発信していいことがすごく嬉しくて。
仕事が楽しくて、友達と遊ぶのも楽しくて。
新しいチャレンジも色々しだしました。

やりだす中で思うのですね、私が本当にやりたことは何だろうって。
何かやりたい。でも何だろうと。

そして周りの人たちを見て、思うのですね、
こんなにもステキな人たちばかりなのに、能力、可能性に溢れる人たちばかりなのに、
なぜさらに人生をより良くしようという意欲がないのだろう。
毎日をただ過ごすだけで、生きるエンジンに溢れている人が全然いなかったのです。

そんな疑問が湧く中で、ネットワークビジネスに出会いました。
資本主義社会に突入です。

最初は面白いと思いました。
これなら誰も損しない、むしろ体も健康になり、お金も儲かり、
時間もできて、人脈もどんどん広がる。
やりたいことができる。

成功者の話は、なるほどと思うことが多く、色んな可能性に満ちているように感じました。

でもやりだしてすぐにつまづいたわけです。
このネットワークビジネスという手段を用いて、
人を幸せにしていくイメージが全く湧かなかったのです。

誰でも幸せ、成功になれる。

現実はほんの一部の人だけが成功しています。
これはネットワークビジネスに限りません。
資本主義社会というプレートの上では、1%の富裕層と99%の貧困損に格差が開く一方です。
格差は今の社会で大きな問題の一つです。

それ以上に、1%の富裕層も99%の貧困層も
どちらも本当の意味では幸せではないことが、もっと大きな問題です。

人は条件付けの幸せしか得られないのか、
足りない出発でしか生きられないのか、
満足したら終わりなら、永遠に満足はできないのか、

ものすごく憤りを感じました。
そこに対して何もできない自分の未熟さも、
何をしたいのかもわからない自分の現在地にも。

何をどう生きていったらいいのかが全くわからない、
そんな時に出会ったのが観術という認識技術でした。

その出会いについてはまた後日書きたいと思います。


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