2016年3月12日土曜日

境界線

最初に自らひいた境界線

境界線をひいてひいて

いつしか無限の境界線の中で自分を見失い

いつしか誰かにひかれた境界線の中で生き詰まり

境界線はそのまま傷となった

自分にも
相手にも

止めようもなく増え続ける見えない境界線は
その数だけ涙となった

涙は傷を癒すことはなく
ただ痛みが刻み込まれる

なぜ、こうなったのか!?

声なき声が心の中をこだまする

消せない境界線
それなら全て壊れろと

ぶつけようのない想いが心の中を荒れ狂う

境界線の前に、無力さが足を止める

それでもと、最後に伸ばした手の先に
かすかに見える微かな光

行け!

その先は

無境界線




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