2017年7月15日土曜日

96歳の祖母との語らい

久々に実家の滋賀に帰省。

途中、神戸の祖母の家に立ち寄りました。

祖母は今年もう96歳!
3桁まであと一息です。

ツヤツアのお肌に真っ白な髪がキレイな祖母。
今日はそんな祖母から色んな話を聞きました。

戦争中、B-29が偵察に来たこと。
溶弾が落とされた翌日、焼死体の中を職場へ向かったけれど、耐えきれず引き返したこと。
油脂が落とされ、街が燃える様子。
戦後、アメリの兵隊からチョコをもらった時の悔しさ。
アメリカの賢い戦略。

今もたくさんの光景が鮮やかに残っているそうです。
戦友たちもほとんどが亡くなってしまい、語り合える人がいないのが寂しそうでした。

日本は戦後のGHQの政策もあって、世代間の分離格差が激しい国です。
こんなナマの声を私たちが聞けるのも後少し。
今日、祖母から直接聞けたことがとても貴重な機会でした。

戦後、祖母の嫁ぎ先での話も面白かったですね〜。

田舎に嫁いで、畑仕事なんて全然知らない祖母の苦労や失敗談を生き生きと話してくれました。
日本は村社会だったから、近所の人たちからたくさん助けてもらったって。
大変なことの方が多かっただろうに、そんな風に言う祖母の心がステキだなあ。

たくさんの話の中でも、これぞ日本だなあと思ったのが、
「情けは人の為ならず」

祖母のお母さんが、知り合いが困っていた時に親切にしてあげて。
その何年も後に、祖母の親戚が仕事がなくて困っていた時に、その知り合いの方が助けてくれたそうです。

見返りを求めず人の為にしてあげたことが、自分自身にではなく、自分の大切な人のところに助けとなって返ってくる。
これって本当に美しいですね。
この体の範囲を自分と思っていない、
共同体が自分であるという日本の精神があるからこそ起こり得るストーリーです。

こんな日本の心が当たり前だった時代を生きて来た祖母にとって、今や親子で殺害が起きたり、犯罪をするようなことが理解できず、時代の変化を憂えていました。
祖母だけでなく、戦後72年間で日本の変化は加速度を増す一方で、多くの人たちがついていけない戸惑いを感じているのではないでしょうか。

戦前の日本の素晴らしさを取り戻そうという声はよく聞きます。
それも確かに大切。
でも、それだけでは人工知能まで出てくる今の時代の変化の激しさには対応しきれません。
日本の深い精神性を取り戻すと同時に、さらに進化させていく必要があります。
Noh's Wayでは、"和の技術化、職業化、産業化"を謳っています。
それを可能にするのが"認識技術"です。

かつて大アジア主義を唱えた日本。
これからはさらに広がって全世界を統一する新しい世界のリーダーとなるのが日本が行く道です。

〜認識が変われば、世界が変わる〜

0 件のコメント:

コメントを投稿