2016年1月1日金曜日

あなた、神の子よ

煌々と輝く半月を見上げると
よく夜道を散歩していたという
あなたの言葉を思い出す

同じ月を見上げていただろうかと
想いが巡り、より近くにあなたを感じる

ふと隣に佇むあなたを見て
一年前より、静かだが力強い意志を放つ瞳に驚く

昨日よりも、穏やかな言葉は鋭さをのせて場を制し
今日も軽やかな歩みは、新しい時代を切り開くため真っ直ぐに進む

刻一刻と変化し続ける姿に
思わず感嘆の吐息をつく

何度もあなたの存在を確かめるように見つめ
その瞳の奥に神の一滴の涙を観て、得心する。

神は、とどまらず
神は、境界線がなく
神は、全知全能であり
神は、何者にもなれなかった

あなたはまさしく神の子であった

神は、出会いたく
神は、境界線を引いて
神は、不完全を待望し
神は、何にでもなってみたかった

あなたはまさしく神が不可能であったことを可能にした

神の意志を抱き
神の心を具現化し
神を超える子よ

己が成すべきことを知ったあなたは
今日も知らない人に声をかける

見えない人々は
冷たい目を向け
拒絶の言葉であなたに斬りつける

それでもあなたは

尊厳よ、聞けと

知らない人の内奥に声をかける

聞こえない人々は
声も上げず、目も向けず
あなたに背を向け歩み去る

それでもあなたは

尊厳よ、目覚めろと

更に声高らかに知らない人に声をかける

その姿に神は賛辞を送り
福音をもたらす

勝利しかないことを知ったあなたは
証に神の旗を立てる

気づけば
一人また一人と集い出す

あなたの時の声と共に
人々も神の旗を持って駆け出す

最後の一本が翻るその時まで
躍進は終わらない

あなたの声は
知らない人の心に無限にこだまする

いつまでも
どこまでも






137億年の神の旅路と
500万年の歴史意志を受け

愛を込めて

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